[司馬遼太郎の言葉]

2009-1-6

【土地と日本人】

要するにね、日本は土地を公有にしなきゃどうしようもないと思う。農業問題もなにも解決が不能だと思うね。地面そのものに途方もない値段がついていて、地面をころがすことによって金が儲かる。自他ともに加害者・被害者の一人二役を演じていて、電子レンジの中にいるみたいです。こんな社会はどこの国にもないことでしょう。

【異常な三島事件に接して】

思想というものは、本来、大虚構であることをわれわれは知るべきである。思想は思想自体として存在し、思想自体にして高度の論理的結晶化を遂げるところに思想の栄光があり、現実とはなんのかかわりもなく、現実とかかわりがないというところに繰りかえしていう思想の栄光がある。

[ 司馬 遼太郎 ]