[木庭顕の言葉]

2008-11-26

【法律家の歴史的素養】

物権と債権の峻別というのは一体どういうことなんだろう、なぜそれをしてきたのだろうか、ということをもし理解せずに、それをとにかくやめようということ、これは非常に間抜けな人間がやっていることのように周りからは見えるわけです。わけもわからないことをしていたのではないか。いままた、わけのわからないままにやめようとしているのではないか。この間の私法学会のシンポジウムを私は傍聴しませんでしたが、「ジュリスト」に載った各報告の内容を読みますと、実はそのようにしているように見える。

[ 木庭 顕 ]